
「10年点検で全面打診が必要と言われた。これは何?」──マンション管理組合・ホテル管理者からの相談です。
全面打診は建築基準法12条で10年経過後に義務付けられる外壁調査。本記事ではその全体像とドローン赤外線での代替について整理します。
全面打診とは

特定建築物の外壁全面について、テストハンマー等を用いて打診し、タイル・モルタル・石張りの浮き・剥離を確認する調査方法です。
いつ必要になるか

| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 竣工から10年経過後の最初の報告時 | 全面打診が必要 |
| その後10年毎 | 全面打診を継続 |
つまり10年毎の節目で全面打診(または同等以上の方法)が義務付けられています。
対象になる外壁

- タイル張り外壁
- モルタル仕上げ外壁
- 石張り外壁
- その他、剥落の恐れがある仕上げ材
主にウェットエ法による外壁仕上げが対象。乾式工法(金属パネル等)は対象外のケースが多い。
従来の打診工法

検査方法
- 検査員がテストハンマーで外壁を叩く
- 「コンコン」と打診音を確認
- 健全部と浮き部の音の違いで判定
必要な仮設
- 足場
- ゴンドラ
- ロープアクセス
全面打診のコスト感

| 建物規模 | 費用相場 |
|---|---|
| マンション5階建 | 100〜300万円 |
| マンション10階建 | 200〜500万円 |
| マンション15階建 | 400〜700万円 |
| タワマン30階建 | 500〜1,000万円 |
| ホテル10階建 | 200〜600万円 |
足場・ゴンドラ仮設費がコストの大半を占めます。
工期

| 規模 | 期間 |
|---|---|
| 中規模建物 | 1〜2週間 |
| 大規模建物 | 2〜4週間 |
| 超高層 | 1〜2ヶ月 |
居住者・テナント・観光客への影響が大きい点が問題でした。
ドローン赤外線での代替

令和4年3月の国交省告示第282号改正により、ドローン赤外線が「打診と同等以上の精度を有する方法」として認められました。
代替の利点
| 項目 | 打診 | ドローン赤外線 |
|---|---|---|
| 仮設費 | 必須 | 不要 |
| コスト | 高 | 半額以下 |
| 工期 | 1〜4週間 | 半日〜数日 |
| 安全性 | 高所作業リスク | 最小 |
| エビデンス | 手書き図面 | 画像データ |
法的位置付け
ドローン赤外線は「全面打診と同等以上」として認められています。形式的に同等ではなく、精度面で同等以上である必要があります。
「同等以上」の運用ポイント

- 適切な機材(640×512解像度等)
- 適切な気象条件
- 赤外線建物診断技能師等の有資格者
- 客観的なエビデンス
- 所管行政庁との事前相談
詳しくは 国土交通省告示第282号とは をご覧ください。
全面打診を怠ると

- 100万円以下の罰金
- 外壁剥落事故時の民事責任
- 行政指導・命令
沖縄での全面打診状況

高頻度の対象建物
- 海沿いマンション
- リゾートホテル
- 商業施設
- 公共建築
沖縄ならではの事情
- 塩害で10年経過時に劣化が顕著
- 台風で繰り返しダメージ
- 観光稼働中のホテルは打診困難
- ドローン代替の優位性が全国でも特に高い
沖縄ドローン株式会社の全面打診対応

- 12条報告に準拠した報告書
- 沖縄県・各市町村の運用に対応
- 一級建築士・調査員との連携
- 緊急対応も柔軟に
まとめ

- 全面打診は10年毎の外壁調査義務
- タイル・モルタル・石張りが主な対象
- ゴンドラ・足場の仮設で高コスト・長工期
- ドローン赤外線で代替可能(告示第282号)
- 沖縄では特にドローン代替の優位性が高い
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